横浜市旭区民文化センター「サンハート」スタッフによるブログです。

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2011年9月8日木曜日

きむ兄の映画三昧パート2 =ご存じ東映時代劇!

1950年代から60年代にかけて一世を風靡した東映時代劇

今見ても、時代を超えて愛される東映時代劇!

豪華なセット、人情味あふれるストーリー、そしてなんと言っても

当時活躍した時代劇スターたちの魅力は忘れることはできない。

まずは、御大と呼ばれた市川右太衛門と片岡千恵蔵、両雄の

決めゼリフから紹介しよう。













右太衛門といえば、「天下御免の向こう傷、直参早乙女主水之介、
人呼んで旗本退屈男わっははは」となり、この笑い方に特徴が
ある。最初は小さく、こもったように、そして最後は大笑いとなる。
また、このシリーズは30本を超えており、寅さんシリーズが公開
されるまでは最長のシリーズでもあった。
千恵蔵の場合は、やはり遠山の金さんの半官シリーズ。
ラストお白州の場面「この桜吹雪に見覚えがねえとは言わせね
えぜ」と桜の入れ墨を見せる名場面、悪人が観念し、一件落着を
迎える。ただし、その場面は結構、セリフが長く、且つ七割位は
何を言っているのか分からないが、迫力があり、そこが魅力なの
かも知れない。
続いて紹介するのは、中村錦之助と大川橋蔵。二人とも若くして
この世を去ってしまったが、時代劇の大スターであり、まさに東映
の看板役者であった。
錦之助は「笛吹童子」「一心太助」「宮本武蔵」等があり、まさに
殿様から股旅ものまで幅の広い役者であった。
一方、橋蔵は「新吾十番勝負」のほか、若様シリーズなど、
錦之助がシリアスな役柄が多かったのに対し、橋蔵は女形出身
ということもあり、二枚目の役が多かった。


話は変わるが、なぜか当時、私は橋蔵ファンだった。学校から
帰ってきて、ランドセルを家に放り投げて、そのまま30分位
歩いて、東映の封切館に行ったことを思い出す。
確か、入場料は100円で映画は無論、橋蔵の「若様侍捕物帖
黒い椿」だったと思う。
さて、忘れてはいけないのが、ご存じ「水戸黄門」である。
















主役の月形龍之介は、普段の映画は殆どが悪役だが、どうい
うわけかこの映画だけはヒーローとなる。しかも、当時の東映
オールスター映画で前述の御大達を差し置いての主役である。
東千代之助、大友柳太郎、近衛十四郎、
また悪役専門の進藤英太郎、山形勲等、今思うと懐かしい顔
ぶれであり、さらに今も現役である里見浩太郎、松方弘樹、
北大路欣也は当時、デビュー間もない新人であった。因みに、
北大路欣也は市川右太衛門の子であり、松方弘樹は近衛
十四郎の子である。



もう一度、スクリーンで東映時代劇を見たいと思うのは、

私だけではないだろう。
サンハート名画座として、燦然と輝く東映時代劇を、昔のように
2本立てで、見てみたいと思う今日この頃である
                                 きむ兄

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