横浜市旭区民文化センター「サンハート」スタッフによるブログです。

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2013年9月20日金曜日

華麗なるオペラの世界 ~3分で分かる!「こうもり」~



こんにちは、
サンハートスタッフのみゆみゆです(^^)



ほとんど私の趣味で楽しく書かせていただきました「3分で分かるオペラシリーズ」
今回で最後となります!お付き合いいただいたみなさま、ありがとうございました!



最後にご紹介させていただく作品は、
ヨハン・シュトラウス2世作曲のオペレッタ《こうもり》です♪


前回までの演目、
《カルメン》、《蝶々夫人》、《トゥーランドット》は「オペラ」でしたが、
《こうもり》は「オペレッタ」といわれる作品です。


日本語にすると、
「オペラ」は『歌劇』、「オペレッタ」は『喜歌劇』となり、
文字通り、オペラよりも笑いの要素が強いもののことを指すんですよ(^▽^)



つまり、やっと誰も死なない作品を
ご紹介できるわけです!!!(喜)



それではあらすじをご紹介します♪




♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


舞台は19世紀後半のオーストリア。
華やかな貴族たちの世界のお話です。




銀行家で、男爵の地位についているアイゼンシュタインは、
役人を殴ってしまった罪で、数日間の禁固刑が決まっていました。


これも弁護士の腕が悪いせいだと憤慨するアイゼンシュタインに、
知人のファルケ博士が舞踏会の誘いにやってきます。

「牢屋に入る前に、可愛い女の子がたくさん集まる舞踏会でぱーっとやろう」
というファルケの誘いに喜ぶアイゼンシュタイン。
妻のロザリンデには刑務所に行くといいながら、おしゃれをして出かけます。


何かおかしいわと思うロザリンデに、小間使いのアデーレが、今夜は暇が欲しいと言ってきました。
実はアデーレも、姉から、同じ舞踏会への誘いを受けていたのです。




アデーレに暇を与えたロザリンデが家に招き入れたのは、
元恋人で、今もなおロザリンデに想いを寄せているアルフレードでした。

夫がいるものの、まんざらではなかったロザリンデは、
アルフレードと夫婦の真似事をしながら食事を楽しみます。



そこへ刑務所長のフランクが、アイゼンシュタインを連行しにやってきます。
浮気がばれるとまずいと思ったロザリンデは、アルフレードを夫に仕立て上げ、
アルフレード本人もそれを承諾し、連行されてしまうのでした。。。









一方、舞踏会の会場であるオルロフスキー公爵邸には、
フランス人の侯爵に扮したアイゼンシュタイン、

ロザリンデのドレスを身にまとい、女優オルガを名乗るアデーレ、

更には、
フランス人に変装したフランクと、

仮面をかぶってハンガリーの伯爵夫人を名乗るロザリンデもやってきました。






さてさて、この奇妙なパーティー、実は裏で糸を引いている人物が。。。



ファルケ博士は、3年前にアイゼンシュタインと参加した仮面舞踏会で、
こうもりの仮装をしたまま酔っぱらってしまい、森に置き去りにされたあげく、
翌日日が高くなってから帰宅したため、近所の子どもたちから「こうもり博士」
と馬鹿にされた経験をしていました。

今宵彼は、その時の復讐をアイゼンシュタインに果たすべく、
こうして皆をパーティーに呼び出したのです。


オルロフスキーがつまらなそうに、
「なんだか退屈だな。。何か面白いことはないものか。」と呟くと、ファルケはこう答えました。


「ご心配なく。今夜は”こうもりの復讐”という余興をご用意してありますから!」








そんなこととはつゆ知らず、盛り上がる舞踏会。

アイゼンシュタインは、紹介された女優オルガを見て、
「うちの小間使いにそっくりだ」とこぼします。


オルガこと、小間使いのアデーレは、なんて失礼なことをいうのかしらと、
アイゼンシュタインを小馬鹿にしながら、
「侯爵さま、何をおっしゃるの?こんなに細い指で、美しい足をしていて、
優雅で気品のある小間使いがどこにいるのかしら?あぁ、おかしい!」
と、「私の侯爵さま」を高らかに歌い上げるのでした。



次にアイゼンシュタインが目をとめたのは、仮面をつけた
美しいハンガリーの伯爵夫人。

そう、彼自身の妻、ロザリンデです。



アイゼンシュタインに口説かれたロザリンデは、
浮気の証拠を得るため、伯爵夫人の演技を続け、
愛の証にと、彼の懐中時計を手に入れたのでした。



夜も更けた頃、舞踏会が終わると、
別人の仮面を被った登場人物たちは、それぞれ本当の自分に戻ってゆきます。






アイゼンシュタインが刑務所に行くと、
自分が入るはずの牢屋には別の男が既に入っており、
どうやら妻は自分がいない間にこの男と会っていたらしいと感づきます。

様子を窺うため、弁護士の変装をしていると、やはりロザリンデが駆け込んできて、
その男はアイゼンシュタインではないので釈放してほしいと訴えてきました。



怒ったアイゼンシュタインは変装を解き、
妻の浮気を責めますが、ロザリンデから昨夜の懐中時計を見せられ、
何も言えなくなってしまうのでした。





ここで仕掛け人が登場します。
(現代版だったら「どっきり大成功」パネルを手にしてそうですよね。)




ファルケ博士は皆の前で、
昨夜のパーティーはアイゼンシュタインに一杯食わせるために、
自分が仕組んだものだった

これこそ、喜劇”こうもりの復讐”です。

と告げました。



妻の浮気も芝居だったのかと安心するアイゼンシュタイン、
「ほんとは少し違うけど。。」と苦笑いのアルフレードとロザリンデ、

そして、自分は小間使いだが、女優になるためにパトロンになってほしいと
オルロフスキーに頼み込んだアデーレと、それを了承したオルロフスキー。

一同は、
「舞踏会での出来事は、すべてシャンパンの泡のせい。
シャンパンが少しだけ、悪酔いさせたんだ。」
と歌い、

華やかで明るい雰囲気のまま幕は閉じます。



♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪



「ワルツ王」と呼ばれたシュトラウスの作品の中でも、特に人気の高い《こうもり》は
優雅で華やかな序曲から始まり、

ソリストたちの素晴らしい歌声を聴かせる、幅広い種類の音楽が満載ですo(゜▽゜)o!



アデーレの「私の侯爵さま」の他にも、

オルロフスキー公爵が舞踏会で皆に歌う、「私はお客を呼ぶのが好き」、
アイゼンシュタインが変装した妻を口説く時の「あの優雅な物腰」、
ロザリンデがハンガリー人を演じるために母国の歌として歌う「チャルダッシュ」、
などなど。。。


耳に心地よい音楽ばかりで、美しくはじけるシャンパンの泡のように、
楽しくてほろ酔いな気分にさせてくれる作品です♪



やんちゃな小間使いアデーレの、
明るくて少しコミカルな歌声を聴きに、
ぜひぜひ、オペラ&オペレッタ ガラ・コンサートにお越しくださいね♪



皆さまのご来場、
心よりお待ちしております\(^0^)/



「オペラ&オペレッタ ガラ・コンサート」
詳しくはこちら!→ http://sunheart-eventguide.blogspot.jp/2013/05/blog-post.html



サンハートスタッフ
みゆみゆ








 

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