横浜市旭区民文化センター「サンハート」スタッフによるブログです。

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2013年9月1日日曜日

華麗なるオペラの世界 ~3分で分かる!「カルメン」~



こんにちは
サンハートスタッフのみゆみゆです(^^)



以前ブログでご紹介させていただいた、
サンハート主催の「オペラ&オペレッタ ガラ・コンサート」。
今回からはそれに関連して、
このコンサートで演奏される曲目が使用されているオペラについて
書かせていただこうと思います!!


題して「3分で分かるオペラシリーズ」!!



この上ないほど豪華で華やかな世界観、
そして、体全体が震えるような名曲の数々によって、
時には笑いを、時には感動を私たちに提供してくれるオペラですが、
日本ではまだまだお高いイメージが根付いている様子、、、
身近なものに感じられない方も多いのではないでしょうか(> <)



このシリーズでは、ガラ・コンサートの際、皆さまに
曲に込められた感情をより感じていただき、作品の世界をより味わっていただきたいと思い、

題材となっているオペラのストーリーを、さっくりとですがご紹介させていただきます☆




♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


第1回目はジョルジュ・ビゼー作曲《カルメン》です。

この作品の舞台は1820年ころのスペイン、セヴィリャ。
しかしフランス人の作曲家ビゼーは、一度もスペインを訪れたことはなかったそうです。
文献などを参考に「スペインってこんな感じかな?」なんて考えながら作曲したのでしょうか?

ちなみに言語もフランス語ですよ(^^)



その町のタバコ工場には、大変魅惑的な「カルメン」というジプシーの女性が働いていました。

町の男性も衛兵たちも、みんなカルメンに夢中です。

しかし1人だけカルメンに振り向かない男性が…。衛兵の1人、ドン・ホセです。
実はホセには、故郷にミカエラという若い婚約者がいるのです。


男たちに囲まれながら

「恋は野の鳥のように自由で気まぐれなもの、ルールなんて知らないわ。
もしあたしに惚れられたら用心してね。」と歌うカルメン。

(これが今回のガラ・コンサートでも歌われる、あの有名な「ハバネラ」ですね!)


自分の胸に飾ってあったバラの花を、1人だけ自分に目をくれないホセに投げつけたのでした。




女工たちが仕事に戻った後、カルメンは同僚の1人ともめ事を起こし、
彼女に暴力をふるってしまいます。

すぐさまホセと彼の上官が駆けつけ、カルメンは捕らえられてしまいました。

しかしカルメンにまったく動揺は見られません。
それどころかホセを「セビリャの砦の近くの酒場へ一緒に行きましょうよ。」などと誘惑し、
縄を緩めさせ、あっさり逃亡してしまうのでした。



カルメンを逃がした罪により、短期ながらも牢屋に入れられてしまったホセですが、
すっかりカルメンの魅力のとりこになってしまい、日に日に彼女への想いを募らせていきます。



1か月後、パスティアの酒場では、カルメンと、彼女の仲間たちである密輸グループ、
そして村人や衛兵たちが、音楽に合わせて陽気に盛り上がっています。
そこに、偉大な闘牛士のエスカミーリョも、彼をほめたたえる大衆たちと共に加わります。
(エスカミーリョが歌う「闘牛士の歌」も、とても有名で男らしく、かっこいい曲ですよね!)



酒場の盛り上がりが一段落し、皆が帰った頃、カルメンの前に現れたのは釈放されたホセでした。

彼女からもらった花を片手に、
「お前が投げたこの花の香りに、牢の中でも酔いしれていた。私の心はすっかりお前のとりこだ!」
と歌うホセ。(「花の歌」)
彼のことが気がかりだったカルメンも喜びます。

兵笛を聞き、もう帰らなければというホセに対しカルメンは、
「私のことを愛しているなら兵隊を辞めて、一緒に来てよ」などといい、彼を困惑させます。。




数日後、そこには密輸グループに混ざって犯罪を働かんとするホセの姿が…
どうしてもカルメンの魅力には勝てなかったようですね。

しかし元衛兵であるホセにとって、完全に犯罪者の道を歩むのは無理な話。
仲間たちに馴染めずにいるホセにカルメンは、
「つまらない男!」とでもいうように、だんだんと愛想をつかしてゆきます。



そんな中彼らの前に、
ホセの婚約者であるミカエラと、カルメンの魅力に惹きつけられたエスカミーリョが現れました。


カルメンへの愛を語るエスカミーリョに怒り狂うホセですが、
「お母様が危篤です。一緒に故郷に帰りましょう。」とミカエラに言われてしまえば、
愛する母のため、帰らないわけにはいきません。

「絶対に戻ってくるからな!」

ホセは後ろ髪をひかれる思いで、カルメンのもとを後にします。。





そしてさらに数か月後――
カルメンが新恋人のエスカミーリョを応援しようと闘牛場へ来ると、
ホセが待ち伏せしています。
もう一度やり直してくれと懇願するホセをカルメンは一蹴。。

「あなたが私の気持ちを取り戻すことはないわ。気に食わないなら殺せばいいじゃない。
自由に生きられないなら、死んだ方がマシよ!」

(…なんてたくましい女性なんでしょう。)



カルメンは、逆上したホセに胸を刺され、
愛するエスカミーリョが活躍する闘牛場の前で命を落とします。



「なんてことだ!カルメン!!俺がやったんだ!誰か、俺を捕らえてくれ!!」
彼女を抱き抱え、泣き叫ぶホセと共に、幕が下ります。



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いやー激しいですカルメン。


「なんて悪い女なんだ!」と言われてしまえばそれまでですが、
誰よりも美しく、情熱的で気高く、そして自由を愛した彼女の姿は
女性から見ても大変魅力的に映るのではないでしょうか?


そんな彼女を象徴する名曲「ハバネラ」。

サンハートのガラ・コンサートでの演奏も、会場全体を魅了すること間違いなしです!


以上、ビゼー作曲によるオペラ《カルメン》のご紹介をさせていただきました( ^-^)ノ





みゆみゆ






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