横浜市旭区民文化センター「サンハート」スタッフによるブログです。

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2011年12月20日火曜日

WaterとWatersのあいだに

この頃写真展を拝見し、水(Water)の美しさに目を奪われることが度々。
激しく舞い散る滝の飛沫や、花びらに着いた水滴、湖面に映る紅葉など、
シャッタースピードや採光、マクロレンズの効果によって、
水は様々な表情を私たちに見せてくれる。

その表情を引き出す技術に感心させられると同時に、
改めて水のある惑星、地球の美しさを思う。

しかし、時として水は恐ろしい力を持ち、悲劇を生む。
手元の辞書によれば、不可算名詞と思っていたwaterには複数形で、
((~s))領海,近海,水域;((通例the ~s))
流れる[波立つ]水;海,湖,川;洪水 とある。

普段は美しいwaterも、まとまり、大量(waters)になることで、強大な破壊力を持ち、
時として惨劇を招き、そして灌漑やダム開発をめぐっては人と人の争いを呼ぶ。

Waterとwaters、その間には、なにがあるのだろう。

地球上の7割は海なのに、人間の体は2/3が水でできているのに。
もっと人は水と良い関係を築けないものだろうか。
制圧できるはずもない水を相手に、人はともに生きる術を身に着けられないのだろうか。

そういえば、Woodとwoodsの違いでも思い出すことがある。

ビートルズの「Norwegian Wood」「ノルウェイの森」は、森(woods)ではなく、
木(wood)で日本語タイトルをつけるときの誤訳であることは有名だが、
この曲をタイトルにした村上春樹の小説を私が手にしたのは、まだ学生だった頃。

時の市場を席巻した赤とモスグリーンの装丁がどの書店の店頭にも積み上げられていた。
それを意識したカラーリングでクリスマスプレゼントに重宝されたものだった。

今では小説は文庫化し、映画化されたものの書店ではもうすっかり目立たない存在に。
それでも、街では今年も相変わらずあの日と同じクリスマスソングが流れる。
因みにサンハートもクリスマスシーズンを盛り上げるイベントが盛り沢山。

もちろんささやかながらクリスマスツリーを始め、クリスマスのデコレーションもあります。
クリスマスも残りわずか、ぜひサンハートにも足を運んで見て下さい。
ロコ

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